俺の会社の先輩で、風俗ばっかり行ってる未婚の30歳の兄ちゃんがいる。もちろん嫁も、彼女はない。モテていない。彼から風俗店の割り引きチケットを貰った。
「盛男、好きなんだろ?」とか言われながら、
ニヤニヤされながら、派遣の女の子の目の前で渡された。




風俗はそれはそれで好きだが、俺のように彼女がいない人間が行くにいささか寂しすぎるのではないか。

20前後の頃は馬鹿げた性欲があったからそんなことは気にならなかったが、最近は、ヌキ終わって店を出るときのやるせなさ、虚しさ、寂寥感が嫌で当分風俗に入っていない。

時間内に性的行為をする。そこには当然、Love的なものもない。金で買った契約だけだ。それを否定するわけではない。ただ、冷静に考えてしまうと、やっぱり少し醒めるし、それを無視して最後までやることやっても、結局射精した後はものすごく虚しいし、店をでた後は木枯らしが身に染みる。

俺が次に風俗を楽しめるようになるには、Love的なものを一切いらないと感じられる様になった時だ。つまり彼女ができた時だ、その時、俺はおそらく、風俗嬢にわざわざ愛を欲しいと思わないだろう、純粋に、嬢の超人的な性的スキルを楽しむことができるはずだ。

逆説的だが、風俗というのは嫁や彼女がいるほうが楽しめるのかもしれない。

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