笑えよ、みんな、

今日俺彼女にふられたんだ…。

めっちゃ好きだった。心のそこから。
彼女と結婚だってしたかった。
彼女の笑顔が俺の心を和ませたし、
彼女を不幸にさせるものは全部殴り倒してきた。

でも、ふられた。

ハハハ、あー楽しいだろう?嬉しいだろう?
人の不幸は蜜の味。俺の周りには季節はずれの蟻がいっぱいいるよ☆

あー楽しい。
彼女にふられたというのに、友達と飲みにも行かず、
こうやって一人でブログにアップする記事を
バチバチ書き込む自分が楽しい。


彼女は俺が最初の彼氏だったらしく、
それに小中高とお嬢様系の女子高に通っていて、
男性との係わり合いが殆どなかったそうだ。

俺たちの通っている大学は共学なので、
一回生の彼女にとって、多くの男性と過ごす日々はこれが始めてで、とても緊張していたらしい。

今でもまだ慣れる事はないそうだ。
そのうえ、彼氏がいる、という事実だけで、
なぜかは分からないが、彼女にとって非常なプレッシャーになっていたらしい。

また、彼女は独りでいることが何よりも好きらしく、
例えば友達とつるむのも、群れからはじき出されないため、仲間はずれにされないため、という理由らしい。
心のどこかで、一人になりたい、と思ってしまうらしいのだ。

それはやはり彼女が一人でいること安心できる、というマインドからのものだ。
それで、男性である俺と付き合うことと、デート等で一人でいる時間の減少により、
彼女は俺といて「楽しい。」と感じることが出来にくくなったらしい。

まったくそう思わないのではなく、ただ心のどこかでそういったプレッシャーがあり、それが付き合うことへの躊躇いに繋がり、最終的に自己の平穏をチョイスし、俺に別れを告げた、ということなのだろう。

俺自身、世の中には沢山の人がいるし、そういう人もいていいと思う。
だが、そういう考えもしないケースが突如として現実となり、自分に対峙した時、やはり驚くし、信じたくないし、そういう特異な人なんかいなければいい、そうみんなフツーでいてくれよ!と思ってしまう。

分かれの直接的な原因を俺は作っていない。
例えば喧嘩もしていないし、浮気もしていない。

ただ、一方的に彼女が嫌になったらしい。
俺は、現実とはかくも自分の思い通りに行かないものなのか、と痛感した。


無論、情けないけれども何度も別れないで、もっと君といたい。
というようなことは言った。

どれほど自分が君を好きか。
好きになる事により、どういう気分になれたか。
その気分がそう実生活に影響したか、しなかったか。

それら全てがエゴに塗れ、品がなく、相手にとってはどうでもいい情報である、ということは承知していた。
だが、想いは伝えておきたかった。
君を愛した男は、これほどまでに君に熱中したのだと。
そして君には,少なくとも俺みたいなしがない学生を、虜にする魅力があるのだ、と。

そして、そういった発言をいくらしても、彼女の決意は決して揺らぎをみせなかった。
思い起こせば、知り合う前から彼女は筋の通った人で、一度決めたことは曲げようとしなかった。
今回も一貫して「別れる」というスタンスにのっとり話を進め、
決して「どうしようか、迷っている。」といった曖昧な態度、発言はしなかった。

それが哀しくもあり、また、彼女の魅力でもあるので、俺ときたらどんな気分になればいいのか分からなかったが、やっぱり哀しいものは哀しかった。

走馬灯のように、彼女といた時、彼女の笑顔、泣き顔、お気に入りの鞄、僕がプレゼントしたツボ押し棒、猫のキーホルダー、共に歩いた公園などなどがグルグル頭の中を駆け巡る。

俺が何をしたというのだろう?
こんなにも愛したのにどうして、というのは甘えなのだろうか。
うん、甘えだ。

世間、他人の考えていることなんて所詮分からないし、
自分の思い通りに物事が運ぶ人生なぞ、ありえない。

だが、その他人の考えに翻弄され、そして手厳しい仕打ちを受けた時、人は甘えを欲し、そして自分様を主張したくなる。

俺は今、哀しい。そして、俺をこんなに惨めな気持ちにした彼女が、どうしようもなく、愛おしい。


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