過日の会話。
〜学食にて、後輩のひろしと〜
ひろし「盛男さーん、海外行ったことあります?」
盛男「いや、ないけど」
ひ「そうなんですか、俺、春休みにホームステイしたいんですよね」
盛「ふーん」
ひ「ふーんって、もっとこう、なんかないんですか!?」
盛「いや、ホームステイ、したけりゃしたらいいんじゃないの」
ひ「まあ、そうですけど…」
盛「目的は?」
ひ「えーと、まあ海外の雰囲気を知りたい、っていうか、
学生のうちに色々経験しときたいっていうか、語学の勉強にもなりますし、それによって何かが変わるといいな、っていうか」
盛「……」
ひ「……」
盛「だからお前は、駄目なんだよ」
ひ「え?」
盛「お前、海外に行ったら何か得られるって思ってるだろ?」
ひ「そりゃあ思いますよ!今までと違う環境!空気!言語!
何かを得られる!そう思うのは至極真っ当だと思いますけど」
盛「そういう、受動的な考えがいけない。
何かを得る、それは外から与えられるものじゃない。
自分で築くってことなんだよ。俺の言ってる事分かるか」
ひ「えーと、よく分かりません。だって、ホームステイしても行動するのは自分ですし…」
盛「分かっちゃねえな。
お前はな、委ねてるんだよ、海外に。
海外に行けば、自分は変われる、何かを得られるって、
自分勝手に夢想しちゃってるんだよ。
その証拠に俺が、目的は?って訊いた時、
お前は答えたな、
経験できるだとか
何かが変わったら良いとか…
失笑もいいところ。
海外に行っただけで何かが劇的に変わる。
自己改心できる、そんなわけねえだろ。
変わるとか…
経験するとかってーのはな、
能動的なものなんだよ。
自分が具体的かつ明確なビジョンを持って、
それに向って変わりたい・変化したいと思うのが、
本来のあるべき姿。
社会をみてみろ。
学生は己の希望する大学に合格するため我武者羅に勉学に勤しみ、
入学して三年もすれば就職活動に奔走。
そこでもその企業に気に入ってもらうために
ある者は資格を取得するかもしれないし、
ある者は対人関係のスキルを磨くかもしれない。
入社しても安心できない。
就きたいポストを目指し、常に上司に気を使い仕事は正確にこなさなければならない。
分かったか?
常に、能動的なんだ。
やる、と決めたら、自分がやらねばならない。
環境に身をおけば全てが万事解決ってわけにはいかねえんだ。
翻って、
今のお前はどうだ?」
ひ「確かに…甘えているかもしれません」
盛「俺はホームステイそれ自体は決して否定しない。
だが無目的にそれをすることを否定している。
具体的なビジョンを描けば、きっと充実したホームステイになるはず。まあ経験した事のない俺が言うのもナンセンスかもしれないが。」
ひ「なるほど…」
盛「まあお前がただ単に遊び・観光目的でホームステイしたいのなら、ビジョンだなんてことは言わないが、違うんだろ?」
ひ「ええ、勿論。
どれにしても、どうしようかな、ホームステイ、しようか迷ってきました。」
盛「悩むといいさ。
今のお前の悩みは、無駄な悩みとは違う。有益な悩み。
その思考があって始めて、重要な物事は始められるものなのさ。
迷いのない決断ほど、胡散臭いものはない。」
ひ「…」
盛「…」
と、こんな偉そうなことを喋くりたおした僕ですが、
僕の自己満足的なスピーチにつきあってくれたひろしには多謝に次ぐ多謝。
だいたい、
ホームステイに
ビジョンも何もあるかっつーの!
適当に行ってほいほい遊んでりゃそれでいいんと違いますの?
そんであわよくば、パツキンとファックかませればいいな、
みないなことを念頭に置きつつも、
しかし現実は毎日味気ないハンバーガーに齧りつきながら、たまには白飯くいてぇと郷愁の念に襲われる日々は、
想像しただけで厭になります。
http://blog.with2.net/link.php?373700
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〜学食にて、後輩のひろしと〜
ひろし「盛男さーん、海外行ったことあります?」
盛男「いや、ないけど」
ひ「そうなんですか、俺、春休みにホームステイしたいんですよね」
盛「ふーん」
ひ「ふーんって、もっとこう、なんかないんですか!?」
盛「いや、ホームステイ、したけりゃしたらいいんじゃないの」
ひ「まあ、そうですけど…」
盛「目的は?」
ひ「えーと、まあ海外の雰囲気を知りたい、っていうか、
学生のうちに色々経験しときたいっていうか、語学の勉強にもなりますし、それによって何かが変わるといいな、っていうか」
盛「……」
ひ「……」
盛「だからお前は、駄目なんだよ」
ひ「え?」
盛「お前、海外に行ったら何か得られるって思ってるだろ?」
ひ「そりゃあ思いますよ!今までと違う環境!空気!言語!
何かを得られる!そう思うのは至極真っ当だと思いますけど」
盛「そういう、受動的な考えがいけない。
何かを得る、それは外から与えられるものじゃない。
自分で築くってことなんだよ。俺の言ってる事分かるか」
ひ「えーと、よく分かりません。だって、ホームステイしても行動するのは自分ですし…」
盛「分かっちゃねえな。
お前はな、委ねてるんだよ、海外に。
海外に行けば、自分は変われる、何かを得られるって、
自分勝手に夢想しちゃってるんだよ。
その証拠に俺が、目的は?って訊いた時、
お前は答えたな、
経験できるだとか
何かが変わったら良いとか…
失笑もいいところ。
海外に行っただけで何かが劇的に変わる。
自己改心できる、そんなわけねえだろ。
変わるとか…
経験するとかってーのはな、
能動的なものなんだよ。
自分が具体的かつ明確なビジョンを持って、
それに向って変わりたい・変化したいと思うのが、
本来のあるべき姿。
社会をみてみろ。
学生は己の希望する大学に合格するため我武者羅に勉学に勤しみ、
入学して三年もすれば就職活動に奔走。
そこでもその企業に気に入ってもらうために
ある者は資格を取得するかもしれないし、
ある者は対人関係のスキルを磨くかもしれない。
入社しても安心できない。
就きたいポストを目指し、常に上司に気を使い仕事は正確にこなさなければならない。
分かったか?
常に、能動的なんだ。
やる、と決めたら、自分がやらねばならない。
環境に身をおけば全てが万事解決ってわけにはいかねえんだ。
翻って、
今のお前はどうだ?」
ひ「確かに…甘えているかもしれません」
盛「俺はホームステイそれ自体は決して否定しない。
だが無目的にそれをすることを否定している。
具体的なビジョンを描けば、きっと充実したホームステイになるはず。まあ経験した事のない俺が言うのもナンセンスかもしれないが。」
ひ「なるほど…」
盛「まあお前がただ単に遊び・観光目的でホームステイしたいのなら、ビジョンだなんてことは言わないが、違うんだろ?」
ひ「ええ、勿論。
どれにしても、どうしようかな、ホームステイ、しようか迷ってきました。」
盛「悩むといいさ。
今のお前の悩みは、無駄な悩みとは違う。有益な悩み。
その思考があって始めて、重要な物事は始められるものなのさ。
迷いのない決断ほど、胡散臭いものはない。」
ひ「…」
盛「…」
と、こんな偉そうなことを喋くりたおした僕ですが、
僕の自己満足的なスピーチにつきあってくれたひろしには多謝に次ぐ多謝。
だいたい、
ホームステイに
ビジョンも何もあるかっつーの!
適当に行ってほいほい遊んでりゃそれでいいんと違いますの?
そんであわよくば、パツキンとファックかませればいいな、
みないなことを念頭に置きつつも、
しかし現実は毎日味気ないハンバーガーに齧りつきながら、たまには白飯くいてぇと郷愁の念に襲われる日々は、
想像しただけで厭になります。
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コメント
俺も甘えてるほうだとは思っているが甘えれるなら甘えたい。
でもそれはあとで苦しむことになる原因となりかねない。
だから甘えてられないと思うが甘えた〜い。と思うのもまた人の心。
欲と戦え、人間よ!もしくは奇策を練るべし。
好きではなけどね、この言葉は。
ただ、いつも俺は意識しているだけさ。
絶対に甘えちゃいけないとは思わない。
だが肝要な事、
それはいつ、甘えても良いかあるいは良くないかということをきちんと認識しておく事だと俺は信じている。
これが分かってない人は、
まず自分の置かれている現状に甘える。
人に、世間に、親に、甘える。
現実を、見なくなる。
そのことがその人にとって良いか悪いか、
それはそいつの判断だが、
悪いと考えないやつはまず駄目だと思うね、社会的に見て。