越前リョーマが阿部さんと遭遇したそうです。
2007年3月5日 スポーツ コメント (2)刻(とき)は闇を指し、人工の光が街に灯り始める。
冷ややかな夜風が往来をゆく人々のコートを揺らす。
越前リョーマはとある公園で独り黙々と壁打ちをしていた。
壁打ちとはラケットでボールを壁に打ちつけ、
返って来たボールをまたラケットで打つ、というテニスや卓球の一人での練習のことである。
彼のラケットは風神の如き速さを持って空気を切り、
また雷神の如き衝撃を持ってボールを叩き付ける。
放たれた弾道は夜の闇とそのスピードのせいで殆どといってよい程可視できるものではない。
常人にとっては、の話であるが。
越前リョーマは壁に当たって戻ってきた恐るべきスピードのボールを先ほど同様、軽やかに、かつ強かにさばいた。
重厚と軽快のリズムが一帯を包む。
決して乱れる事のないリズム。
テニスボールがラケットにしばかれた時の爆発音と、
弾道が壁に直撃する時の湿った音、
その両方が交互に一定の間隔で聞こえてくるのだ。
時に聞こえる、
声変わり前の少年の吐息が、その音楽に人の強さ、息吹を加えた。
「フツーの壁打ちはこんなものでいいかな、
次はCOOLドライブで壁打ちをやってやる。フン!」
越前リョーマは早速COOLドライブをぶっ放す構えに入った。
普段の彼なら楽々決められる技であろう。
しかし、「河童の川流れ」という諺も示すとおり、
彼はうっかり空振りをしてしまった。
ボールが後方にポーンポーンとはねてゆく。
越前リョーマはあわててボールを追った。
何せ天下の越前が打った球である。
いくら一度壁に当たっていると言えど、その勢いは弱まる事を知らず、ものすごい勢いではねて行く。
結局。
元にいた公園の丁度反対側までボールは転がって行った。
闇に黄色いボールがうっすら見える。
越前はそれを目指してゆっくりと歩いた。
そこで、不可解な事が起こった。
ボールがフワーッと宙に浮いたのである。
越前リョーマは周章狼狽した。
正味、ちびった。
当然である。彼はまだ中学一年生であり、
まだ陰毛もはえそろってないようなジャリガキなのだから。
しかし彼も男である。
ずんずんとボールの方へ歩いて行った。
するとなんと人影がみえるではないか。
なんのことはない。
人間がボールを持ちあげていて、それで人が闇夜に紛れ、そして黄色の蛍光色だけが見えていた、という寸法だったのだ。
越前リョーマは更にボールをもった人間の顔が判別できるくらいの距離まで歩を進めた。
「ぼーや、君の探し物は、これかい?」
妙な男だった。
顔の彫りは深く、体格もがっちりしている。
更に声も低くてダンディーときた。
しかし、服装が奇妙だった。
彼はこのクソ寒いのに、ツナギの前をはだけ、上半身が半分裸だったのだ。
「ああそれさ。ありがとう、投げてくれ。」
しかし越前はそんなことを気にせず、ボールを催促した。
奇妙な大人にはかかわらない方がいい。
一年前、(小学6年生のころ)校長先生がそう言っていたのを瞬時に想起した、彼の頭脳プレイである。
「まあ、待て。ちょっとこっちに来いよ。」
奇妙な男はそう言ってニヤニヤ笑った。
「俺は忙しいんだ。悪いけど、あんたにつきあってる暇はない。
返してくれないんだったら、代えのボールもあるし、別にいいよ。」
「ふふ、なあに、案ずるな。俺だって暇なわけじゃあない。
しかし、お前にちょっと教えておかねばならぬ事があるんだ。」
「何さ、そこで言えばいいじゃないか。俺がそっちに行く必要はないはずだよ。」
「やれやれ…強引なボーヤ(boya)だな」
そう言い終わらぬうちに、奇妙な男は越前の背後に立っていた。
「なッ!いつの間にィィィイ!!」
「ふふ、なあに簡単な事さ。素早く動いた。それだけさ。」
「ぐっ!」
理屈にならぬ事を言われ、越前は言葉が出なかった。その刹那である。
「あああん!!」
越前は豪快にケツを揉みしだかれた。上の「あああん!!」はその時の越前のリアクションである。
「なかなかいい反応するじゃないの、どれ、もういっちょ。」
「あひゃああああん!!!や、や、やめろー!」
越前リョーマはその場を退こうと試みた。
しかし奇妙な男の隆々とした腕は越前の胴体をしっかりと抱き、
小柄な越前がいくらじたばた足掻いても、全くの無駄であった。
「どうする気だ!俺を、どうする気だ!」
「なあに、ちょっと俺と遊んでほしいだ。」
「遊ぶって…。どうやって。」
「君の得意な、アレさ」
「て、テニスか?」
「ああ、しかし今回は特別ルールだ。俺が君のアナルを掘る。どうだ?特別だろ?」
「テニス関係ないじゃないか!」
「これは本能と本能とのぶつかりあいなんだ。君も、無我の境地に達する事ができるらしいね。
今俺たちがやろうとしている事も正にソレ。
我を忘れ、万物と一体となる。その時始めて我々人間は自分が自然に依存している事を直感的に理解する。
何も特別な存在なんかじゃない、って気付くわけだ。
そしてその過程を踏んで始めて、
我々は全ての物事の本質が見えてくるのさ。
だからこそ、君が無我の境地を発動した時に、
過去経験したテニスの技をコピーし繰り出すことができるんだ。
本質さえ見間違えなければ、テニスの技など簡単なものだからね。
そして、今俺たちがやろうとしているのはアナルセックス。
これも深い所で、つまり無我の境地という点でテニスと繋がっている。
こういう意味で、俺は特別ルール、と言ったわけだ。」
「やめてくれ!理屈になってない!」
「ふふ、すぐに気付くさ。テニスもアナルセックスも、同じなんだってね…。」
奇妙な男は越前のジャージとトランクスを共に素早く下ろした。
「ナ〜イスちんこじゃねえか。
皮が余ってるところが、ジャリっぽくてかぁわいいぜえ?」
「う、や、やめろー!何をする気だ!」
「プレイボー!」
奇妙な男は唐突にそう叫んだ。
「そういや、まだ名を名乗ってなかったな。
試合前には自己紹介しあうのがマナーだ。
俺の名を阿部という。よろしく。君の名は…、週刊少年ジャンプで読んだから知っている。越前リョーマ君…だよね?」
「ちくしょう!ジャンプなんて出るんじゃなかったぜ!」
「それでは、俺のサーブをお見舞いしてやろう。」
続く
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冷ややかな夜風が往来をゆく人々のコートを揺らす。
越前リョーマはとある公園で独り黙々と壁打ちをしていた。
壁打ちとはラケットでボールを壁に打ちつけ、
返って来たボールをまたラケットで打つ、というテニスや卓球の一人での練習のことである。
彼のラケットは風神の如き速さを持って空気を切り、
また雷神の如き衝撃を持ってボールを叩き付ける。
放たれた弾道は夜の闇とそのスピードのせいで殆どといってよい程可視できるものではない。
常人にとっては、の話であるが。
越前リョーマは壁に当たって戻ってきた恐るべきスピードのボールを先ほど同様、軽やかに、かつ強かにさばいた。
重厚と軽快のリズムが一帯を包む。
決して乱れる事のないリズム。
テニスボールがラケットにしばかれた時の爆発音と、
弾道が壁に直撃する時の湿った音、
その両方が交互に一定の間隔で聞こえてくるのだ。
時に聞こえる、
声変わり前の少年の吐息が、その音楽に人の強さ、息吹を加えた。
「フツーの壁打ちはこんなものでいいかな、
次はCOOLドライブで壁打ちをやってやる。フン!」
越前リョーマは早速COOLドライブをぶっ放す構えに入った。
普段の彼なら楽々決められる技であろう。
しかし、「河童の川流れ」という諺も示すとおり、
彼はうっかり空振りをしてしまった。
ボールが後方にポーンポーンとはねてゆく。
越前リョーマはあわててボールを追った。
何せ天下の越前が打った球である。
いくら一度壁に当たっていると言えど、その勢いは弱まる事を知らず、ものすごい勢いではねて行く。
結局。
元にいた公園の丁度反対側までボールは転がって行った。
闇に黄色いボールがうっすら見える。
越前はそれを目指してゆっくりと歩いた。
そこで、不可解な事が起こった。
ボールがフワーッと宙に浮いたのである。
越前リョーマは周章狼狽した。
正味、ちびった。
当然である。彼はまだ中学一年生であり、
まだ陰毛もはえそろってないようなジャリガキなのだから。
しかし彼も男である。
ずんずんとボールの方へ歩いて行った。
するとなんと人影がみえるではないか。
なんのことはない。
人間がボールを持ちあげていて、それで人が闇夜に紛れ、そして黄色の蛍光色だけが見えていた、という寸法だったのだ。
越前リョーマは更にボールをもった人間の顔が判別できるくらいの距離まで歩を進めた。
「ぼーや、君の探し物は、これかい?」
妙な男だった。
顔の彫りは深く、体格もがっちりしている。
更に声も低くてダンディーときた。
しかし、服装が奇妙だった。
彼はこのクソ寒いのに、ツナギの前をはだけ、上半身が半分裸だったのだ。
「ああそれさ。ありがとう、投げてくれ。」
しかし越前はそんなことを気にせず、ボールを催促した。
奇妙な大人にはかかわらない方がいい。
一年前、(小学6年生のころ)校長先生がそう言っていたのを瞬時に想起した、彼の頭脳プレイである。
「まあ、待て。ちょっとこっちに来いよ。」
奇妙な男はそう言ってニヤニヤ笑った。
「俺は忙しいんだ。悪いけど、あんたにつきあってる暇はない。
返してくれないんだったら、代えのボールもあるし、別にいいよ。」
「ふふ、なあに、案ずるな。俺だって暇なわけじゃあない。
しかし、お前にちょっと教えておかねばならぬ事があるんだ。」
「何さ、そこで言えばいいじゃないか。俺がそっちに行く必要はないはずだよ。」
「やれやれ…強引なボーヤ(boya)だな」
そう言い終わらぬうちに、奇妙な男は越前の背後に立っていた。
「なッ!いつの間にィィィイ!!」
「ふふ、なあに簡単な事さ。素早く動いた。それだけさ。」
「ぐっ!」
理屈にならぬ事を言われ、越前は言葉が出なかった。その刹那である。
「あああん!!」
越前は豪快にケツを揉みしだかれた。上の「あああん!!」はその時の越前のリアクションである。
「なかなかいい反応するじゃないの、どれ、もういっちょ。」
「あひゃああああん!!!や、や、やめろー!」
越前リョーマはその場を退こうと試みた。
しかし奇妙な男の隆々とした腕は越前の胴体をしっかりと抱き、
小柄な越前がいくらじたばた足掻いても、全くの無駄であった。
「どうする気だ!俺を、どうする気だ!」
「なあに、ちょっと俺と遊んでほしいだ。」
「遊ぶって…。どうやって。」
「君の得意な、アレさ」
「て、テニスか?」
「ああ、しかし今回は特別ルールだ。俺が君のアナルを掘る。どうだ?特別だろ?」
「テニス関係ないじゃないか!」
「これは本能と本能とのぶつかりあいなんだ。君も、無我の境地に達する事ができるらしいね。
今俺たちがやろうとしている事も正にソレ。
我を忘れ、万物と一体となる。その時始めて我々人間は自分が自然に依存している事を直感的に理解する。
何も特別な存在なんかじゃない、って気付くわけだ。
そしてその過程を踏んで始めて、
我々は全ての物事の本質が見えてくるのさ。
だからこそ、君が無我の境地を発動した時に、
過去経験したテニスの技をコピーし繰り出すことができるんだ。
本質さえ見間違えなければ、テニスの技など簡単なものだからね。
そして、今俺たちがやろうとしているのはアナルセックス。
これも深い所で、つまり無我の境地という点でテニスと繋がっている。
こういう意味で、俺は特別ルール、と言ったわけだ。」
「やめてくれ!理屈になってない!」
「ふふ、すぐに気付くさ。テニスもアナルセックスも、同じなんだってね…。」
奇妙な男は越前のジャージとトランクスを共に素早く下ろした。
「ナ〜イスちんこじゃねえか。
皮が余ってるところが、ジャリっぽくてかぁわいいぜえ?」
「う、や、やめろー!何をする気だ!」
「プレイボー!」
奇妙な男は唐突にそう叫んだ。
「そういや、まだ名を名乗ってなかったな。
試合前には自己紹介しあうのがマナーだ。
俺の名を阿部という。よろしく。君の名は…、週刊少年ジャンプで読んだから知っている。越前リョーマ君…だよね?」
「ちくしょう!ジャンプなんて出るんじゃなかったぜ!」
「それでは、俺のサーブをお見舞いしてやろう。」
続く
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コメント
すげぇ笑ったwwwww
きんもーっ☆
産業で表すならこれだな。
続き楽しみにしてるよ。
だがオチが思い浮かばなくて四苦八苦してる。
書いた事を後悔してなくもない。