今現在において僕は特別に好意を抱いている女性というのはいないのだけれど、いた時期はもちろんあった。

「このコめちゃタイプ!いますぐ付き合いたい!」

しかしそんなホットな思いとは裏腹に、彼女の僕に対する応対は氷のようにクール。

「ああ、あかんわー、今日もこのコとイチャイチャする妄想しながら寝るか…」

夜の真っ暗なベッドで毛布に包まり、
僕は夜な夜な好きなあのコの事を考えていた。

★   以下、濃厚な妄想が始まります!!   ★

空は雲ひとつない快晴で、あたりは緑溢れる大自然。
澄んだ空気が心地いい川辺で水をかけあいながらキャッキャ騒ぐ僕とあのコ。長い髪が濡れて、とてもセクシー。

遊び疲れた頃に頬を赤らめて茶色のバスケットを差し出す彼女。「サンドウィッチ、作ってきたの。」
卵サンド、ハムサンド等バラエティ豊かなサンドウィッチがそこに鎮座。フライドチキンまである。しかも手が汚れないように柄を銀紙で包み、その上にピンクと白のストライプ模様のリボンまでしてある。僕はこういうところに惚れたんだよな、と思いながら一口手作りサンドウィッチをほお張る。

不安げに僕の眼を覗き込む彼女。
「どう?おいし?」
「ま…!」
「えっ?」
「まことにうまい!これは本当にうまいよ!間違いなく店に出せるレベルだよ!」
などとお決まりを楽しみながら、食事は緩やかに和やかに進行。

お腹いっぱいに愛情を詰め込み、ちょっと眠くなったところで彼女は言うんだ。
「膝枕、してあげよっか」
僕は素直に彼女の太ももの上に頭を乗っける。
「これほど安心できる枕は、世界中どこを探しても見つからないだろうね」

そうこうしている内に、夕日が景色を染め始める。
無数の小さな橙の粒が川の水面に踊り、僕らは一日の終わりを感じつつ、帰路へつく準備を始める。

帰りの電車は別方向。
改札の前に立って、一時の別れを惜しむ。

「今日は、楽しかったよ」
「うん、わたしも。また、連れてってね?」
「もちろん。約束するよ」
「うれしい」
「じゃあ、また」
「うん、またね」

fin



みたいなね?いやー気持ちいいなー、こうやって文字にしてみるとすごく気持ちいい!なんか1週間分のアレをしたみたい、と言えばこの感情を多少は理解してもらえるかもしれない。

あ、あと女性はこの妄言を聞いて、僕がすごく妄想家で、気持ち悪い輩だと思ったかもしれない。
でもそれはまったくの誤解で、ハッキリ言うけど世に生きる男子全員がこれと同じような妄想をしてるからね。いやこれマジで!ソースはないけど。きっと、間違いない!(そしてなぜが好きなコだと、エッチな妄想ができない。これは全員ではないが、少なくとも僕はそうだ。意外にもこういう人は多い)

えーと、ちょっと話しがズレましたね。
話しは「好きなコがいるが、思いを諦め、妄想をし始める」というところまできていた。

妄想をするのは別にいいのだけれども、やはり告白!これをせんければ話しは進まない。

しかし僕はとんだチキン野郎で、この告白と言うのを安全確実(だとされる)な一度しか行った事がない。その一回はやはり安全でなんとか成功したのだけれども、それ以外のケース、即ち「成功失敗どっちゃねん、微妙やわー!」という場合。

僕は常に告白なんて末恐ろしい事は実行せず、それとなくご飯に誘ったりして反応を窺ってきた。しかし女性というのはやはり魔性で、誘いには乗るが、別に付き合うつもりはない、というわけのわからないロジックを持っている、ということを友人や先輩に聞いて「メシ一緒に食べに行く=付き合える!」という盛男ロジックを完膚なきまでに叩き壊され、僕は茫然自失。オンナっちゅーもんはホンマ、分からん生き物でっせー、と狂った頭で考えたものだ。

結局その考えはやはり今でも根強く僕の頭に住みついていて、「僕に対する態度はなんかエエ、けど、告白は怖いわー」
となってしまう。

しかし、想いを告げる。
これはメチャ大事な事かもしれない、今はそう思う。

自分が心から好きになった人に、素直にそれを告白する。
確かに、実際にそれを断行するとなると顔から火が出るほど恥ずかしいのだけれども、別に行為それ自体は全く恥ずかしいことではないのではないか。
つまり、自分の想いを正直に、相手に伝えるというのは、自分がする分には「恥ずかしい」けれど、
「告白それ自体」は決して恥ずべき事ではないのではないか、と言いたいのだ。
ただ、自分の想いを正当に相手に伝える、その行為のどこに恥ずべき要素があろうか。

ここまで読んで、
「オッケー盛男、告白それ自体は恥ずかしい事はない、というところまでは理解したよ。でもわざわざ告白する必要はないよね。」
と言う人も居るかも知らん。
だが、僕は思うんだ。
告白、それを成功させる必要が果たしてあるのか?と
確かに告白が失敗すれば、その人との関係がギクシャクするかもしれないし、そのコが周りに告白された事実を言い放ち、自分はその組織内で居心地の悪さを感じるかもしれん。

しかし自分の愛した人にその想いを伝える、というのは自分を誤魔化さない、常に自己の正義に忠実に従って生きる我々にとってあまりに当たり前すぎる行為ではあるまいか。

己の心に背き、ネガティブな呪詛で横溢した精神を無視する…、それは僕を含めこのブログの読者のような精神に忠実に生きる者にとって明らかに恥ずべき行為である。

もちろん、組織内での関係が気まずくなることによって周りの人への迷惑ともなることも考えられるので、タイミングは重要だが、少なくともいつか、いいタイミングで「俺、君のこと好きなんだ」と伝えられれば、それは素晴らしい事だと、童貞(20)の僕は思うよ。


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※ベストオナニストのインタビュー(後半腺液)は後日改めて掲載します

コメント

AKI
AKI
2007年6月14日17:53

僕もすばらしいことだと思うよ。
このAKIも恋というものをしていたことがある。
君よりもはげしい妄想を日々繰り返していた。
恥じることはない。ただと「君が好きだ」と言えばいいのだ。
だがこれが難しい、それが告白。甘酸っぱい青春。
と童貞(20)の僕は思うよ^−^

盛男
盛男
2007年6月15日0:31

aki氏

こういう日記を書いたはいいのだけれど、
イザ告白するでー!となると戸惑うよ
たぶん、怖いんだろうね

あと、
>君よりもはげしい妄想を日々繰り返していた。
どんな妄想か、すごく興味があるよ
ゼヒ日記で読んでみたいね

AKI
AKI
2007年6月15日1:20

やめてくれ、文章化できん。俺の力では。
今度語るから勃起して待っててくれ。

盛男
盛男
2007年6月16日16:37

そうか、分かった 
君がどんな妄想をしていたのか、今度じっくり聞かせてもらうよ