完全に酔いきった人間をみると、殺意を覚えることがある。

冒頭から物騒なこと言ってすいません、いやあのですね、過日、友人(チンコのついてない方)の住むマンションで宅飲みしたわけですよ、宅飲み。

それも3人とか5人とか甘っちょろい人数での飲みはなくて12人、あ、1ダース人の大所帯ですよ。想像してください。白木屋でエエ感じに酔っ払った行き場のない大勢の大学生が6畳一間の部屋に集った様を。

もうね、さながら戦ですよ。

どれだけ自分の胃にアルコホールを流し込めるか!どれだけオモロイコールをかけられるか!どんだけ狂ったテンションでいられるか!
これを戦と呼ばずして何を戦と呼ぶのか!
皆が皆そんな狂人のような考えをを真面目に信じ込むキチガイ状態。そんなテンションから生み出される発言や行為は軽く法を逸脱しており、僕なんて初体面に近い一年生女子がいるにもかかわらず「精子!おしっこ!」とかフツーに叫んでたからね。それに負けじとアホの同輩もおしっこするポーズをとったリして、アレは今考えるとまさに修羅場以外の何ものでもなかったな…なんて事も思うよ…。

また当然の如くアルコホールを用いた自殺まがいの行為も多発しました。
ある者は40度のウイスキー(ジャックダニエル)を烏龍茶でも飲むかのように平然と叩き飲み、またある者は下町のナポレオンこといいちこの瓶半分をラッパ飲みし、またある者は大五郎をまるでなんとか還元水をイッキする風情で平然とゴクリ飲む。僕は思いました。「こいつら全員狂うとりますよ、岡村さん」ってね。団塊世代の皆様。これが次の世代を担うゆとりの姿です。高度経済成長期に血尿流しながら懸命に働いて育てたあなたたちの子供たちは、今こんなにアホです!

そんなアホのひとりである盛男はハッキリ言って下戸、つまりアルコホールにメチャンコ弱く、始めのビールで完全に満足し、あとは紙コップに半分注がれた烏龍茶を「このウィスキー、めちゃキツイなあ!」とか言いながらちょびちょび飲む詐欺師っぷり。しかしやはりチョビチョビ飲んでてても仕方ないので、後輩に飲ませ(なぜ飲ませようと思ったのか、覚えていない。きっと、天啓だったんだ)ようとわけのわからない振り、例えば
「アレ!タケシ君の腕時計カッコいいねえ!あーカシオだ、カシオ…、カシオと言えば…、カシスオーレンジー!(カシスオレンジを手渡しながら)ゥセイ!飲んで飲んでーー!云々」
みたいな本格的に馬鹿なコールを連発。書いていて本当に恥ずかしいけど、酔ったら人間みんなアホになるよね…?ね?

そんなこんなで朝の5時くらいだろうか。ウィスキーを烏龍茶でちょろまかす作戦もすっかり見透かされ、代わりにいいちこをぐびぐび飲まされた僕は胃からこみ上げるものを感じ、一早くトイレに駆け込もうと思うも、ここは女の子の部屋だという事を思い起こし、急遽玄関ドアーをオープンし屋外に転がり出て、排水溝に向ってうずくまり嘔吐の準備をした。グルングルンと胃の中で消化途中の米やらソーメンやらが暴れ回る。こいつはドえらい戦やでー!はやく吐き散らして楽になったろ!そんなポジティブな思いはしかし「吐くのはつらい。特に口の中に指突っ込むとか考えられない。」という過去から来る経験に弱められる。
過去から来る経験とは、先ほど自分は下戸だと書いたが、これは本当で特に大学一年生の頃は自分のキャパも把握していなかったので飲み会に行くたびにがぶがぶとアホの子みたいに鯨飲し、そしてアホの子らしく毎回涙を流しながら嘔吐していた。
めでたく僕も三年生になれたが嘔吐は未だに慣れず、口の中が酸っぱくなる事や、鼻から吐しゃ物が拭き出た時のツーン感の苦しみや、なんでこんなになるまで飲んだんだろうという絶望や、吐く事それ自体の不健康さが大嫌いだ。

そういうわけで、その時はまだ切実に嘔吐するほど辛くはなかったので、薄いブルーの膜に包まれた早朝の空を、がらんと空いた駐車場に大の字になって眺めていた。なんか、地獄の朝って感じがした。

ぼーと小一時間くらい休憩しているとだいぶ嘔吐感も収まり、部屋に戻ったのだが、どうもひとりの女の子の調子がベリーバッドのようだった。というのも一人キッチンで寝ゲロしているのだ。きっちんとリビングが隔離されているせいか、ほかの連中は大騒ぎに夢中でまだ彼女の様態に気付いていないようだった。
僕は「コレはアカンな!」と思い、重い体に更に重い女の子を抱えトイレに引きずりこんだ。「吐きなよ、きっと楽になる」背中を擦りながら便器に彼女の顔を持って行き、僕は優しく言った。彼女は首をぐるんぐるんと振る。どうやら吐きたくないようだ。
「そっか、じゃあ水、いるか?」酔いがまだ大分残っているせいもあり早く横になりたい衝動もあったがグッと抑え、彼女に優しく問いかけるも、帰ってくるリアクションは首をぐるんぐるんと横に振るだけ。めんどくせえなあ、と思うもやはり吐くためには水は不可欠と判断。ペットボトルの水を彼女にグブグブ飲ませ、背中を強めに擦っていると、シャッと滝のように嘔吐した。女の子がゲロする瞬間を観たのはこれが始めてだったが、まあこれキタなかったよ。
「楽になった?」そろそろオッケーだろ、そう思いながら聞く。
するとなぜか彼女は大きく口を空け、舌をベローんとだした。馬鹿にされてるみたいでカチンときたが、酔ってるので仕方ないな、と盛男自重。「へい!どうした?」「qあwせdrftgyふじこlp 」ここらへんにくると、もう日本語じゃなくなる。火星語があるとしたら、これくらいワケが解らないんだなあ、と妙に冷静になってしまうほどのテライミフ。正直、胸くらいもんだろか!と思ったが意識があるとまずいので自重した。
そうこうしてると他の連中がぼくらに気付き、僕は介抱をひとつ下の後輩に代わってもらい、彼女はあいわからず火星語を呟いていた。

結局彼女はその後小1時間ほどグダグダ吐いたりトイレから動かなかったりと大迷惑だったが、その後はすやすやと夢の中に入り込んでいった。

まあそんな宅飲みが過日に敢行されたわけですが、
みなさん!飲みすぎには注意し過ぎてしすぎることはありませんよ!飲み屋で壮大に寝ゲロをブチかました経験のある僕が言うんだから、間違いない!




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コメント

nophoto
AKI
2007年7月4日18:46

こうして盛夫はリア充になった・・・
戻ろうと思っても馬鹿やっているのが楽しくて戻ることはできない
そしていつしか盛夫は戻ろうと思っても戻れないので
考えるのをやめた・・・

追伸 今日風俗いってきました。

盛男
盛男
2007年7月4日22:55

リ、リア充ちゃうわ!

童貞でモてなくて下戸でネクラな僕はきっと、
一生リア充にはなれない…そんな確信に近い予感があるんだ

にしても君、風俗行ったんかいww
相当キてたんだなあ、俺も金があったら行きたいわ