「洋楽聴いてますねん」なんて言うと「この中二病が!」などと心ない方から怒鳴られそうですが、いやいやちょっと待ってほしい。


洋楽聴いている人がみんながみんな中二病ならアレだよ?アメリカ人とかイギリス人とかみんな中二病になっちゃうよ?
おかしいやんそんなん。
更に言うなら俺もう20超えとるし、いつまで14歳のままの扱いやねん、ガキの使いやあらへんで、ホンマ。


僕が思う中二病ってのは話を音楽に限定すると、
「自分が聴いてる音楽、(往々にして洋楽、特にプログレ)が無条件にどの音楽よりも優れていて、その他の音楽を聴いてる人はカス、センスの欠片もないカス、などと馬鹿にする・下に見る行為」だと思いますね。


いわゆる「こんなテクニカルな音楽聴いている俺!めちゃかっこいい!ほれる!」というナルシスト状態に浸かりたいだけなんですね、こういう方ってのは。
そんで人間ってのは人と比べてしまうかわいそうな生き物だから、自分の聞いているものの高尚さやイケてる感をアリアリと感じるために人の聞いているものをコケにする。まあそういうシンプルなマインドを持ってるわけですね、中二病の方は。



そう考えればもしかしたら14歳くらいのヴィヴィッドな年頃の精子臭いボーイに限定せずとも僕と同じ位の年頃、すなわち20前後の兄ちゃんにも中二病の輩ってーのはいるかもしらん。というか、いる。俺だ。うそ
僕は高二で気付いた。クラシックめちゃクールと思って聴きたくもないクラシック聴いて
「サティの調べは聴くたびに新しい発見がある。」などと内心ピロピロうるせえなあと思っているにもかかわらずしたり顔をして一人悦に入って講釈を垂れ、挙げ苦の果てにJ-POPを「単純するぎるよね」などと馬鹿にしていたのはもう過去の話だから許してほしい。



大学に入ってからはどういうわけか洋楽、主に60〜70年代の古いロックを聴くようになった。最初はエアロスミスだった。なぜエアロかというと、ビーズがエアロの原曲をパクってる!という噂がまことしやかにネット上で流れており、「ビーズ氏ね!」じゃなかった「エアロってのはビーズが参考にするほど偉大なバンドなんだなあ」と素直に感心し、早速レンタルショップでベスト版をお借りしてきたと言うわけだ。



始めてエアロスミスを聴いた時は「とんでもないロックンロールですよ!これは!」などと鼻息を荒くして興奮、爆音でステレオを垂れ流しながら隣から苦情が出るまで毎晩踊っていた。



しかしエアロスミスのベスト盤もずっと聴いていたら流石に飽きる。100回以上聴いたらそりゃ飽きるわ。じゃあ次何聴いてこましたろか、と思案したところ、何のアイデアも浮かんでこない。



考えてみれば当たり前の話で、今でこそある程度ロックの歴史やジャンルについて分かってきたが、当時の僕ときたらロック界のことは右も左も解らない完全なるニューカマーで、正直、ビートルズのメンバーはジョンとポールしか知らず、ギターとベースの音の判別すら出来ないほどのド素人、ホモ界で言うところノンケ状態であった。


そんなノンケの僕がエアロのベスト盤の次に選んだCDはやっぱりノンケらしくエアロの違うベスト盤だった。今でこそベスト盤ばっかり聴くってどうよ?的なマインドもあるのだが当時は
「ベストってんだからベストだろ!ベスト最高!」などとワケの解らない雄叫びをあげており、意気揚々ともうひとつのベスト盤をむさぼり聴いていた。



そうこうしている内に「ロックの歴史とか、知りたい!」と通ぶるようになり、ウィキペディアや専門のwebページを閲したり、雑誌などを購入したりし、ロックンロールの歴史や偉人・巨人についての知識を深めていった。


知識は手段である。
知識を使いこなしてこそ、活用してこその知識であって知識そのものが目的ではない。
そんな風に考えた僕は実際にある程度蓄えた知識を持って(お金がないので)中古レコード屋(レコファンによくいく)に足しげく通うようになる。


ストーンズ、ドアーズ、イエス、フロイド、ベルベット、フー、ビートルズ、キングクリムゾン、クイーン、オアシス、ニルバーナ、等、とにかく有名どころを買い漁り、聴きに聴いた。あの頃の僕は音楽ジャンキーだった。
そんなミュージック中毒の僕は思う。

「家にいるときだけ聴くのじゃ物足りないの!もっと!もっと欲しい!」

発情期のメス犬のように貪欲だった僕は屋外でも音楽を聴くためにMP3プレイヤーを購入。それによりミュージックをリッスンする時間が飛躍的に増した事は言うまでもない。キャンパスを歩いている時も周りには一切目を向けず、狂ったように音楽に没頭していて、「おまえ、昨日俺の挨拶無視したろ!」と友人に激昂される事もままあった。

そんな症状が実は今でも続いていて、どういうわけか金欠状態にもかかわらず本日、ベルベットのオリジナルアルバムを中古ではあるが3枚も購入するという暴挙を犯してしまった。おかげで今日の晩ご飯は砂糖5粒しか舐められなかった。ご飯と違って噛んでも噛んでも味の向こう側は見えてこない。そもそも噛む事すらできない。舐めたら終わりだ。儚い夢のような食事だった。泣いた。



しかしやはり(砂糖5粒の食事であったとしても)音楽というものは、いいですね。聴けば聴くほど、新しい発見があるというか…
あ!









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コメント

nophoto
AKI
2007年7月6日5:45

この中二病が!

盛男
盛男
2007年7月6日22:52

うはww怒鳴られたwwwww