昼夜逆転の生活に慣れきってしまい、徹夜することが多くなった。ある日は寝ずに学校に行き、ある日は夕方まで惰眠を貪る。


……

深夜。
街に出るにはあまりに寂しい時間帯。店は軒並みシャッターを下ろし、交通機関は束の間の眠りにつき、空には物憂げな蝙蝠が舞うばかり。

あまりの暇に身を焦がし、ネットでぐるぐるとネットサーフィンをするもやがて飽き、鉛でも飲み込んだようにだるく重い体をベッドに横たえ、思う。

「時間だけが、身の上をさらさらと流れてゆく。」


ベランダに出て煙草を吸う。以前の禁煙宣言は何処へやら。
紫煙は、薄く、白く。

空を見上げれば、雲が急かされるように、轟々と流れゆく。
頭上2000メートルには「確かな時間」が流れていた。



……

近頃馬鹿みたいに本を読み始めた。
雑多なジャンルの書物を、毎日1冊くらいのペースで読み進める。

夜の帳もすっかり落ちたあたりの時間から、ネットや自慰や音楽鑑賞で時間を塗りながらも、明朝すぎまでかけて一冊読み干す。

そのまま二冊目を読み始めることあれば、すっかり寝てしまうこともある。寝てしまった日は最悪だ。その日の授業をまるまる全部欠席してしまうからだ。だが徹夜で授業を受ける気分もこれまた、最悪なことに違いはないのだが。

徹夜で学校に行った日(実は今日なのだが)も、妙に眼が冴えてしまって、なかなか寝付けない。気づいたら40時間ほど寝てない、ということもたまにある。

寝るのが惜しい。もっと知りたいし、もっと楽しみたいし、もっと気持ちよくなりたい。

だが、一度泥のように寝始めると、とまらない。盛男という男はそんな人間だったそうじゃ。おしまい





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