メール

2007年11月28日 日常 コメント (5)
久しい友人からメールが届いた。

「今日、もんすごい気分悪いんよ、人殴ってしまった!
 雑魚のくせにいきがる馬鹿がいてね。俺も頭に来て。
 学校内で人もいたけど、そのアホを思いっきりぶちのめしたの。
 そしたらそいつ脱兎のように逃げ出してね。
 遠くから死ね!とか言ってるの。
 ほんまむかつくわー」

久しぶりにメールを寄越したと思えば、このような若々しいフレッシュ感漂う内容のそれだったので僕も嬉しくなり、

「僕は感激してる!
 君の実直な正義に、いたく感動している!
 認識させしめること、その手段には如何なる法も厭わない君の背水の覚悟には感服するしかないよ!」

と少しばかり過剰な賛美を電波に乗っけてお送りしてしまった。

「まあ、周りに見られたのが、少しいやだったかな。」

「君らしくないじゃないか。
 あらゆる正義は白日の下にさらされなければならないことを、
 よもや知らないわけではあるまい。
 君は啓蒙家であり、我々大衆を率い、導く師であるのだから。」

「うん、でも、恥ずかしい、ってのもあったね、
 同級生に『ケンカする人なんだーAくんてー』
 て思われるのは、恥ずかしいことだよ」

「なるほど、君ほどの器でもそうなのだから、
 ましてや僕にはどうやっても社会的な枠組みから抜け出せそうに無いな」

「うん、で、少し後悔もしてるんだ」

「ますます驚いたよ。後悔だなんて。君が、後悔だなんて。
 どうやら、君も少し変わったようだね。
 それにしても、僕らとは違う次元に居ることに疑いはないのだけれど」


「明日、そいつと一緒に実習があるんだ。
 盛男、君ならそいつにどういうふうに接する?」

「とても簡単な問いだね。僕ならその雑魚に会うなりこう言ってやるよ、
 『昨日はいきなり殴ってすまんかった』とね…」

「うん、僕もそうするつもりさ」

「それがいいよ」 


おわり

コメント

nophoto
ねお
2007年11月28日23:53

するとA君はおもむろに雑魚の股間を触りだしたと・・・さ

AKI
AKI
2007年11月29日8:23

こうして世界は平和になった。争いは終わったのだ。

nophoto
ねお
2007年11月29日13:45

A「俺、この争いが終わったら雑魚と結婚するんだ」

盛男
盛男
2007年11月29日22:57

nophoto
Jesse
2012年10月30日15:39

Normally I’m against killing but this article saluhgtered my ignorance.