前回のあらすじ
男前の佐藤が女の子と出会える粋な酒場を僕と山田氏に紹介してくれる。3人で勃たせながら向かう。
意気揚々とそのバーに到着した我々。
中に入ってみると、そこには騒然があった。
それほど広くない空間に、立った人がひしめき合っており(この店には椅子がなかった)、また、彼らが大声で喋っていて、まるで雨の日のアリの巣のようだ、と思った。
「どうしようもない場末に来てしまったな」
始めはそう思ったのだけど、女の子と知り合いになるにはこれくらいの騒然には負けていられない、と思いなおしてチンコをぎゅっと握った。
ウィスキーを持って、暇そうにしている女の子を探した。
しかし、来た時間が遅かったのか、たいていの女の子はもう男となにやら喋っている。残りの女の子は女同士で異様に盛り上がっていたり、また、僕のタイプではなかったりした。
盛男「うーん。女の子、もう取られちゃってるね」
山田氏「こわいな、男どもの性欲が。ここは性欲の館だな」
佐藤「なあに、夜は長い。女なんてその内うじゃうじゃ来るさ」
三人でバーの入り口に集中しながらウィスキーやらジンやらを飲んでいたら、2人組みの女の子が入ってきた。イケてる女の子だった。
「狩りの始まりだ」
酒の注文を終えた彼女らは、
僕らの使っているテーブルとは違うテーブルに酒を置いた。
盛男「行くぞ!」
山田氏「え、マジ?」
盛男「マジも何も、ここで頑張らんと俺のオナ禁が報われんやろが!」僕はこの日のために1週間オナ禁していたのだ。
佐藤「まあ、様子見でいいだろう、ここは…!」
盛男「かっこよく言ってても、言ってる事は全然かっこよくないぞ」
彼らと話しているのも面倒になったので、酒の勢いもあった僕は、彼女らの方へずんずん足を運んだ。ウィスキーを飲んだ僕にはクソ度胸が備わっていた。
誓っていうが、僕は本当に彼女らに声を掛けるつもりだった。
フランクな調子で「こんばんは〜☆」って言うのも間もなくだな、と確信していた。
ところが、横からサラリーマンがひょい、と割って出てきて、
「お姉ちゃん!一緒に飲もうよ!」と声をかけくさった!
唖然、としたね。
目の前にあった餌がひょい、と横取りされた気分だった。
かわいらしい女の子達とサラリーマンが楽しそうに話している様子を呆然と眺めていると、涙が出そうになって来たので山田と佐藤のとこに戻って、無言でウィスキーを叩き飲んだ。ちょっとしょっぱかったのは気のせいだと思いたい。
佐藤は僕の肩を持ってこう言った。
「なあに、よく見るとやつら、そんなに可愛くなかったじゃないか。俺たちは最高の女を捕まえるべくしてきたんだ。妥協はよくない」山田氏も続ける。「機はまだ熟していない」
僕はうんざりしながらウィスキーのおかわりを注文しに行った。
すると、いつのまに入店したのだろうか、とても可愛い女の子二人組が遠くのテーブルでお酒を飲んでいるではないか。しかも男はいない!
急いで本拠地に戻り、隊員にその事実を報告した。
「大変だ!ウサギがうたた寝してるぞ!こっち来て見てみ!」
佐藤「どれどれ、お…確かに、確かに…ウサギのようにキュートな女の子が男の魔の手から逃れて暇そうにしてる…」
山田氏「…」(ごくり)
盛男「俺はもう行くね、オナ禁してるからなんだかムラムラするし、酒の力もあるから、今の俺ならイケるね」
佐藤「話し合おう、作戦を!」
山田「盛男、いくぞ!!」
こうして僕と山田氏は男前の佐藤を残し、戦地に旅立った。後ろから「無茶しやがって…」という声がきこえたような気がしたが、僕たちは一目散に敵地へ突撃した。
長くなったので続きは次回。たぶん次回で完結。
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男前の佐藤が女の子と出会える粋な酒場を僕と山田氏に紹介してくれる。3人で勃たせながら向かう。
意気揚々とそのバーに到着した我々。
中に入ってみると、そこには騒然があった。
それほど広くない空間に、立った人がひしめき合っており(この店には椅子がなかった)、また、彼らが大声で喋っていて、まるで雨の日のアリの巣のようだ、と思った。
「どうしようもない場末に来てしまったな」
始めはそう思ったのだけど、女の子と知り合いになるにはこれくらいの騒然には負けていられない、と思いなおしてチンコをぎゅっと握った。
ウィスキーを持って、暇そうにしている女の子を探した。
しかし、来た時間が遅かったのか、たいていの女の子はもう男となにやら喋っている。残りの女の子は女同士で異様に盛り上がっていたり、また、僕のタイプではなかったりした。
盛男「うーん。女の子、もう取られちゃってるね」
山田氏「こわいな、男どもの性欲が。ここは性欲の館だな」
佐藤「なあに、夜は長い。女なんてその内うじゃうじゃ来るさ」
三人でバーの入り口に集中しながらウィスキーやらジンやらを飲んでいたら、2人組みの女の子が入ってきた。イケてる女の子だった。
「狩りの始まりだ」
酒の注文を終えた彼女らは、
僕らの使っているテーブルとは違うテーブルに酒を置いた。
盛男「行くぞ!」
山田氏「え、マジ?」
盛男「マジも何も、ここで頑張らんと俺のオナ禁が報われんやろが!」僕はこの日のために1週間オナ禁していたのだ。
佐藤「まあ、様子見でいいだろう、ここは…!」
盛男「かっこよく言ってても、言ってる事は全然かっこよくないぞ」
彼らと話しているのも面倒になったので、酒の勢いもあった僕は、彼女らの方へずんずん足を運んだ。ウィスキーを飲んだ僕にはクソ度胸が備わっていた。
誓っていうが、僕は本当に彼女らに声を掛けるつもりだった。
フランクな調子で「こんばんは〜☆」って言うのも間もなくだな、と確信していた。
ところが、横からサラリーマンがひょい、と割って出てきて、
「お姉ちゃん!一緒に飲もうよ!」と声をかけくさった!
唖然、としたね。
目の前にあった餌がひょい、と横取りされた気分だった。
かわいらしい女の子達とサラリーマンが楽しそうに話している様子を呆然と眺めていると、涙が出そうになって来たので山田と佐藤のとこに戻って、無言でウィスキーを叩き飲んだ。ちょっとしょっぱかったのは気のせいだと思いたい。
佐藤は僕の肩を持ってこう言った。
「なあに、よく見るとやつら、そんなに可愛くなかったじゃないか。俺たちは最高の女を捕まえるべくしてきたんだ。妥協はよくない」山田氏も続ける。「機はまだ熟していない」
僕はうんざりしながらウィスキーのおかわりを注文しに行った。
すると、いつのまに入店したのだろうか、とても可愛い女の子二人組が遠くのテーブルでお酒を飲んでいるではないか。しかも男はいない!
急いで本拠地に戻り、隊員にその事実を報告した。
「大変だ!ウサギがうたた寝してるぞ!こっち来て見てみ!」
佐藤「どれどれ、お…確かに、確かに…ウサギのようにキュートな女の子が男の魔の手から逃れて暇そうにしてる…」
山田氏「…」(ごくり)
盛男「俺はもう行くね、オナ禁してるからなんだかムラムラするし、酒の力もあるから、今の俺ならイケるね」
佐藤「話し合おう、作戦を!」
山田「盛男、いくぞ!!」
こうして僕と山田氏は男前の佐藤を残し、戦地に旅立った。後ろから「無茶しやがって…」という声がきこえたような気がしたが、僕たちは一目散に敵地へ突撃した。
長くなったので続きは次回。たぶん次回で完結。
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