真実をひとつ。
この日記は興味ないやつにとっては「リアル鬼ごっこ」なみに退屈なものとなるだろう。
真実は時に残酷だ。




LedZeppelin(以下zep)は好きでよく聴くんだけど、yardbirdsは聴いたことがなかった。なんか通すぎるっつうか、あまりにディープっつうか、まだzepを歌詞を暗唱できるほど聴いてない俺がyardbirdsなんて恐れ多いっつうか、とにかく畏れの念に駆られてしてしまっていた。

で、ちょうど近くのレンタル屋がCDレンタル半額セールをしていたからおそるおそる借りてきて聴いてみたらすごく良かった。
現時点で好きなアーティストベスト13にランクインしている。これはものすごいことで、まだ一枚のアルバムしか聴いてないのにいきなり初登場13位、つうことは、彼らの音楽の回路が俺の中にできれば、さらに順位は上昇していくに違いないから。

ここでいう音楽の回路、というのを説明したい。
たとえばあなたがキングクリムゾンやイエスに代表されるブログレッシブロックを聴いたことがなかったとして、一聴したところ、あまり好みじゃないな、と感じるかもしれない。
しかし丹念に、集中して聴いていたらその音楽のやりたいこととか、どこに楽しさがあるのか、ということが分かってくるはずだ。プログレは一般的に言われているのは既存のロックの形を破った自由な発想、演奏、形態がおもしろさで、そこを理解するには多少時間がかかるかもしれない。
しかし一旦理解できる回路ができれば、これはもう、ツーカーであなたとプログレは繋がるだろう。(もちろん、理解できても好きになれないこと、あるいは理解したくない、という拒否反応を起こすことは多々ある。俺は演歌が駄目だ。フォークも駄目だし、ヒップホップも駄目だ。)
これが俺の言う、回路、である。別に音楽だけじゃなくて、基本的になんでも応用できる。

ここであなたは思うかもしれない。じゃあなぜヒット曲は誕生するのか。いちいち「回路」なるものを作っていたら万人に受け入れられる音楽なんて作られないのではないか、と。
これはこういうことだ。
すなわち、一般的にヒット曲っていうのは既存の回路にフィットするように作られていているから。
我々はどういう風にその曲を聴けばいいか本能的に知っている。
どこでノるか、どこでどういう風な展開をするか容易に予測できるし、歌詞も受け容れ易いし、突飛な音色が出てこないことを知っている。90年代のpopsの王者Beingから輩出されたアーティストの音楽を聴けば、いかに法則的に作られているかわかると思う。これはとてもすごいことで、まあ、えーと、なんだ、自明だと思うから省略する。


そういうことで、yardbirdsはやはり独特のリズム感というかグルーヴを持っていてその回路が整備されれば、更に好きになるだろう、少なくともその予感は持ってる、っつうことで終わり。
質問、反論があれば答える。


コメント

裏pico
裏pico
2008年10月9日13:41

うん。そうですよ~ > KS
何気に守備範囲広いんですねぇ。
高校生時代に聴いてたなぁ、なんか懐かしい。ライブCD一枚だけだけど。w

盛男
2008年10月9日22:41

こんばんは♪
そうですね、なぜかは分からないですけど、音楽界のイチローと呼ばれることも多いですね。ゴールデングラブというか、とんでもない守備範囲の持主というか…。僕としてはごくごく普通にやっているつもりなんですけどね。普通に酸素吸い込んでるつもりなんですけどね。
ライブ盤ですか!いきなりナマの雰囲気を味わおうとする裏picoさんの本物志向なところが素敵です。