自己啓発本批判

自己啓発本ってあるじゃないですか、あの、啓蒙的図書のことです。なんや、笑顔をたやすなとか、時間を有効に使えとか、何事にも感謝しなさいとか書いてある説教本のことです。

あれね、僕も何冊か読みました。カーネギーの『７つの習慣』も読みましたし（※）、比較的最近の売れたやつで『夢をかなえるゾウ』も読みました。

読むたびに、なんででしょうか、めっちゃムカついてくるんですよ。なんでお前みたいなもんに偉そうに講釈垂れられなあかんのや、と。なんかこう、馬鹿にされてるような気がしてくるんですね、著者に「この成功した俺が言うんだ、間違いない。お前みたいな下民は黙って言う通りにしろ」と言われてるみたいで！それがねえ、俺の怒りサイレンをピーピー鳴らすわけですよ。

もうね、アホかと。お前がどんなにすごい人間か、それは知らんけれども、人間を画一的に統制しようとする、そのお前の心をまず入れ替えんかい、と。多様性を認めろと。

なにが笑顔を絶やすな、やボケがと。そんなもん、何もおもろくないところで笑ってたらこんなもんはただのアホですよ、アホ。ＫＹですよ、ＫＹ。
さらに言えば、なにが時間を有効に活用せよ、やボケがと。そんなもん、時間をどう使おうが、そんなもんは人の勝手じゃボケエエエエエエエエエ！！！！！アホか！！！
言います。この際、言ってしまいます。赤の他人の、どこの馬の骨かも分からんような欧米人に偉そうに、「タイムマネージメント、これジューヨー」とか言われる筋合いはどこにもないんじゃボケが！！！あほ！！！！！鼻が高くて羨ましいんじゃカス！！！！！

とまあ、こういう荒くれた、まさに大和魂炸裂、爆裂の感じで、雰囲気で、自己啓発本を読み続ける俺なんですが、でもよくよく考えたら時間を有効活用する、これはめちゃめちゃ大事なことだと、内心では納得しておる次第であります。そんなもん、一日オナニーするよりも、なんか本読むなり旅行言って見聞を広めるほうがそれは有意義です。カーネギーには惨敗です。俺はただ怒ってるだけのアホでした。どうもすんませんでした、アホとか言ってしまって。もう白旗を揚げます。高ーく揚げます。すんませんでした。

言わないでください、何を白々しいマッチポンプしとんねん、とか言わんといてください。毎回終わり方には苦労するんです。そこは、そこはカーネギーの言うとおり笑顔で穏便に行きましょうや。後生ですから。



※『７つの習慣』の著者はスティーブン・R. コヴィー。間違えた。