寝たら死ぬ

会社で研修受けてるんですけど、何が辛いって眠気。これ。
いや、別に不真面目に受けてるとか、やる気がないとかそういうことではなくてですね。

昼食後の麗らかな陽気の中、文化系の俺にとってわけのわらない理科系の専門用語がバンバン出てくる研修を聞いてるとね、そりゃね、寝るっつうの。
「気持ちいい感じ＋全く分からない研修＝寝る」この論理に一点の曇りもないことはもはや自明でしょう。

とはいうものの、この俺、根は真面目と言いますか、給料を貰いながら平然と熟睡できるほどの傲慢さもないと言いますか、ともかく、寝ては駄目だな、と思ったわけです。褒めていいよ。



そんで必死にノート取りながら、電子辞書とかで分からん事を調べながら、なんとか眠気と闘ってたわけです。しかしそこは眠気。勝てん。

あと一歩で寝る、俺、寝る！！と思った瞬間、講師が「ここまでで何か質問ある人」とか言ってて、これだ！と思った俺は即座に手を挙げて、
「○○が分かりません」
みたいな質問をしてやったわけです！

質問することによって眠気を覚ます。かつ、やる気ある感じに見せる。自分でも思ったね。もしかして俺は天才かもしれん…。てね。

思ってたのはいいのですが、講師がなんかものすごい長々と回答し始めるんですよ。ぺらぺーら、ぺらぺーら…てな感じなんですよ。

俺はもうね、１０回目のぺらぺーらで寝てしまいました。
何なんでしょうね、びっくりしました。質問した時は緊張感もあり覚醒していましたが、ぺらぺーらを聞いてると、寝ちゃいましたね。

隣の同期につつかれて慌てて起きましたが、時すでに遅し。

講師は顔の筋肉をピクピクさせながら言いました。
「私も最近は忙しくて睡眠不足でね。ぜひ睡眠学習のコツを教えてくれないか」

俺はすっかり縮こまってしまい、「そうですね、今夜一杯やりながらどうですか」
などと戯言を言ったのですが完璧に無視され、そのまま研修は何事もなかったかのように続きました。

その事件をきっかけに、次寝たら本当にやばいな、社会的にやばいことになるな、と思い始め、寝たら死ぬ、と思いながら研修を受けています。ギリギリです。