未知との遭遇/ New Kid in Town

2010年8月25日旅行

言葉もほとんど通じない、見知らぬ土地。国。人柄。文化。音楽。

今の俺は、あまりに居心地が良すぎるのかもしれない。
自慢でも何でもないし、嫌味でもなんでもないが、俺は結局のところ「大企業」と呼ばれる会社に正社員として勤めていて、悪くない待遇を受け、悪くない成績を残している。

様々年代の人間がいて、俺の将来の行く末をおぼろげだが、確かな形で示す。
彼らは彼らなりの家庭を築き、それを必死で守っている。
それがつつましくもあり、また、絶望的に惨めでもある。

だが、俺の目の前にある理想的なモデルは、結局のところそういった退屈とのひきかえの産物でしか無い。

ゆっくりと、だが確実に腐っていく。
腐ることを、俺は選んでいる。

見知らぬ人間、鼓動、宗教、ゲストハウス、空気。
その町のニューキッドであり続けること。
知覚を開く。