平成ビール銘柄大全集(まえがきにかえて)/Beer song
2010年10月3日 平成ビール銘柄大全集
ビールを少なくともまずいと感じなくなったのはいつからだろうか。
たぶん、それは俺がタイに旅行に行ったとき以来だと思う。
夏のタイはほんとうに暑い。真昼のバンコクはキチガイじみた車の交通による排気ガスと、熱帯的な気候により、不愉快な熱気に包まれている。
タイの地ビールはまずい。十把一絡にするのも気が引けるが、タイ産のリオビールやチャーンドラフトを飲んで、これは駄目だと思った。タイのビールは焼酎のように濃い。口の中で濃厚なアルコールが下世話に拡がる。要するに、何の爽快感もないのだ。(どうでもいいが、タイでビールを頼んで「氷は必要か」と聞かれてびっくりした。ビールに氷を入れるのはタイ位じゃないだろうか?)
しかたがないから、タイではずっとオランダ産のハイネケンを飲んでいた。ハイネケンの特徴はその爽やかな瑞々しい飲み心地と、柔らかで広大な麦畑を思わず想起させる豊かな香りだ。1863年以来、途切れることなく製造され続けている由緒正しき正統的ビールと言える。
昼間から遺跡や寺院を巡りながら飲むハイネケンはすごくうまかった。ものすごい開放感だった。
夜、オープンテラスのバーで、外の風を浴びながら、現地の女の子や外国人旅行者とハイネケンを飲みながら会話を楽しんだのもいい思い出だ。
その時以来、ビールは悪くないものだと思い始めた。それはまでは小便色の苦い水という認識しかなった。そしてその認識は、つい最近まで続いてた。要するに、タイでハイネケンを飲んだのは、それほど遠くない過去だった、ということである。
そういうこともあり、俺はビールに関して無知だ。日本にはたくさんのビールの銘柄がある。今まではどれでもいいやと言わんばかりに適当に飲んできた。それも悪くない飲み方かもしれないが、それぞれの銘柄を飲み比べて、どのビールが一番うまいのか、確かめる必要がるのではないかと、俺は勃然と思った。
決断した俺は早い。酒屋に行って適当に缶ビールを買ってきた。10種類くらい買ってきた。冷蔵庫がビールで埋まっている。俺はその一本一本について、感じたことをこのブログで書いていきたいと思った。
この『平成ビール銘柄大全集』と冠されたシリーズでは、ビールど素人の俺が、勝手にビールを飲み、個人的な好き嫌いを語ることになるだろう。ハッキリ言うが、何しろど素人の書く事だ。めちゃくちゃだ。テニスを始めたばかりの人間のスイングのようなものだ。一生懸命に走ってラケット振ってもボールに当たることが稀なように、俺のビールについて語る言葉が核心に迫ることも稀だろう。何の脈絡も、分別も、美しさもないスイングのように、俺の書くビールについての感想もでたらめだろうと思う。
だが、楽しさだけはある。テニスに臨むときの高揚感、心が弦楽器のように震える様な興奮を、俺はいろんな銘柄のビールを飲んで、それぞれの違いを味わってみることを通じて感じることとなるはずだ。
この連載は楽しいものになるだろう。
楽しいことがあるこということは、人生を健康的に送るにあたって、一番大事なことだ。この連載があなたにとって少しでも楽しみになれば幸いである。
※平成ビール銘柄大全集の全ての記事は、本日記最上部の「平成ビール銘柄大全集」リンクをクリックすることにより表示されます。
たぶん、それは俺がタイに旅行に行ったとき以来だと思う。
夏のタイはほんとうに暑い。真昼のバンコクはキチガイじみた車の交通による排気ガスと、熱帯的な気候により、不愉快な熱気に包まれている。
タイの地ビールはまずい。十把一絡にするのも気が引けるが、タイ産のリオビールやチャーンドラフトを飲んで、これは駄目だと思った。タイのビールは焼酎のように濃い。口の中で濃厚なアルコールが下世話に拡がる。要するに、何の爽快感もないのだ。(どうでもいいが、タイでビールを頼んで「氷は必要か」と聞かれてびっくりした。ビールに氷を入れるのはタイ位じゃないだろうか?)
しかたがないから、タイではずっとオランダ産のハイネケンを飲んでいた。ハイネケンの特徴はその爽やかな瑞々しい飲み心地と、柔らかで広大な麦畑を思わず想起させる豊かな香りだ。1863年以来、途切れることなく製造され続けている由緒正しき正統的ビールと言える。
昼間から遺跡や寺院を巡りながら飲むハイネケンはすごくうまかった。ものすごい開放感だった。
夜、オープンテラスのバーで、外の風を浴びながら、現地の女の子や外国人旅行者とハイネケンを飲みながら会話を楽しんだのもいい思い出だ。
その時以来、ビールは悪くないものだと思い始めた。それはまでは小便色の苦い水という認識しかなった。そしてその認識は、つい最近まで続いてた。要するに、タイでハイネケンを飲んだのは、それほど遠くない過去だった、ということである。
そういうこともあり、俺はビールに関して無知だ。日本にはたくさんのビールの銘柄がある。今まではどれでもいいやと言わんばかりに適当に飲んできた。それも悪くない飲み方かもしれないが、それぞれの銘柄を飲み比べて、どのビールが一番うまいのか、確かめる必要がるのではないかと、俺は勃然と思った。
決断した俺は早い。酒屋に行って適当に缶ビールを買ってきた。10種類くらい買ってきた。冷蔵庫がビールで埋まっている。俺はその一本一本について、感じたことをこのブログで書いていきたいと思った。
この『平成ビール銘柄大全集』と冠されたシリーズでは、ビールど素人の俺が、勝手にビールを飲み、個人的な好き嫌いを語ることになるだろう。ハッキリ言うが、何しろど素人の書く事だ。めちゃくちゃだ。テニスを始めたばかりの人間のスイングのようなものだ。一生懸命に走ってラケット振ってもボールに当たることが稀なように、俺のビールについて語る言葉が核心に迫ることも稀だろう。何の脈絡も、分別も、美しさもないスイングのように、俺の書くビールについての感想もでたらめだろうと思う。
だが、楽しさだけはある。テニスに臨むときの高揚感、心が弦楽器のように震える様な興奮を、俺はいろんな銘柄のビールを飲んで、それぞれの違いを味わってみることを通じて感じることとなるはずだ。
この連載は楽しいものになるだろう。
楽しいことがあるこということは、人生を健康的に送るにあたって、一番大事なことだ。この連載があなたにとって少しでも楽しみになれば幸いである。
Adam Sandler - Beer song
http://www.youtube.com/watch?v=yzcEG_JoVuo
ビールについて熱く歌った曲。徹底的にふざけているが、徹底的に楽しい。
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