「ある人物について知りたいのならば、彼の友人を知る事が最もてっとりばやい。」

という旨の事はよく言われる。
この文言の意味を簡明に説明すると、
人を知るには彼の周りの環境を知れば良い、
ということである。

何も安直に友人=人と固定してしまうのではなくて、
服装や職業や出身地、好む体位などからもその人となりというのは判断できる材料となるのである。
例えばちゃらちゃらした渋谷系ファッションをしている人を見たら、なんとなく、こいつ遊び人くせえな、と思うように。
無論それが絶対的に正しいとは言わないが、
少なくとも判断の材料になる事は確かであろう。

そういったことを念頭に置きつつ、
ここでは煙草の銘柄によって人となりを判断したいと思う。主に独断と偏見で。






●セブンスター

ヤンキー的な人がよく吸っている。
ぼさぼさの頭の人もよく吸っている。
セッタを愛煙する人の大きくはアウトローを好み、結果破滅する。









●マイルドセブン

人と違っていたくない。
みんな同じでみんないい。
そんな伝統的日本人的マインドを現代に脈々と受け継ぐ文化人に愛煙される。










●マールボロ

自分ちょっと煙草にはこだわってますねん、
的なマインドを持った人がよく吸う。
実際には味もよく分からないが、
「煙草でうまいといったらマールボロ」
という珍妙な思い込みを持ち、それを妄信している。









●マールボロメンソール

メンソールの煙草が好きだが、
何を吸っていいか分からないので、
とりあえずマルメンにしてます、
って感じの人が多い。








●ケント

広告がカッコいいので、
なんとなく買ってみました、という主体性がない人がよく吸う。








●クール(KOOL)

メンソールと言えば、クールしかない。
と妄信しているひとがよく吸う。
マルメンは邪道だと勝手に決め打ちしている。

若い人間に愛煙される。








●キャビン

オッサンが愛煙する。
若い人間でこの煙草を吸っている人を見かけたら、
なかなかの通であると見てよい。
なぜなら「キャビン=おっさん煙草」
という固定概念が日本ではどういうわけか出来上がっており、
それを平然と無視してキャビンをふかす若人は
世間など無視した、自分をもっているとみてもよいからである。

だが、煙はうんこ臭い。だから個人的にはキャビンは嫌い。









●LARK

かつて(1960〜80)はこだわりの一品という感があったが今となっては大衆煙草になってしまった。
だがその風格は未だ衰えておらず、
もつ者に渋みと気品を与える。

渋い男は赤ラークを好む。
そしてそのプライドはダイヤモンド同様、砕けない。









●ハイライト

「男は黙ってハイライト」
さくらヒロシの残した威厳漂う名言。
ちなみにアカギもハイライトを愛煙している。










●ハイライト ラム メンソール(hi-lite rum menthol)

他を寄せ付けない圧倒的な個性を遺憾なく発揮する至極の一品。
ほのかに香るラムと喉を滑らかに駆ける薄荷のコラボが吸うものを虜にする。

通の中の通だけに好まれる嗜好品である。


一つ、ハイライトラムメンソールに似合う情景をあげよう。




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夜の街の薄汚いライブハウス。
ギターをかき鳴らし、
大声でロックンロールを歌う一人の男の姿がそこに。

彼は圧倒的な歓声と共に迎えられ、
そして圧倒的に名残惜しそうにアンコールを要求される。

アンコールにもきっちり応え、
「セリュー、グッナイ!」
と感謝の言葉を述べ、その場から身を消す。
ライブの幕は熱気とは裏腹に静かにおりる。


楽屋に戻った彼は、
自らの生命の律動を、音として遺憾なく表現できたことに満足していた。
会場全体の温度がカッと上がる、そんな瞬間を彼は今日幾度となく体感した。
その感覚は、シンクロニシティに近い。
人と人とは本来相容れない、全く違った固体である事に、異論の余地は存在しない。

しかし彼はそれを否定するかのように、
大勢の観客から極限のテンションを引き出し、
その極限の熱狂を共有させた。
無論彼もその熱狂の共有に参加しており確かに感じたのだ。

「いま、俺たちは一体化している。」と。

そこに他者はいなかった。


漲る充実感と、反動としての疲労。



彼はポケットからくしゃったハイライトラムメンソールを取り出し、気だるくそれに火を灯す。

先端の赤い炎が、彼を静かに笑わせた。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



厨くさいという指摘にはこの際無視します。聞きたくない、そんな罵声は!





●ピース

ピース缶を持ってる人は、
分かる人だと思っていい。





●ホープ

村上龍が愛煙しているだけあって、
なかなかどうして立派な感じがする。







●よくわからんけど、細長い煙草

女の子むけの煙草。
個人的に女性の喫煙者は嫌いではないが、
どういうわけか我が朝では女性の喫煙者は異端的な目でみられる。








以上、
勝手な思い込みでした。





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納得した人もしなかった人も、
煙草なんて大嫌いだ!とジブリっぽく思った人も押せばいいと思うよ。

コメント

AKI
AKI
2007年2月1日0:20

CABINはうんこ臭くねーよwwwwwwww

盛男
盛男
2007年2月1日2:07

そっかあ、まああれだ、キャビンをCABINと書く君に何か誇りみたいなものを感じたよ。

nophoto
ロン
2019年7月2日3:30

ハイライトメンソールの熱量すき。