今日は頭を鍛える論理力クイズと題しまして、
僕が問題を出します。





●問題●
私立聖ノパーン女子高等学校という高校がありました。
そこは校則でパンツ着用が禁じられていて、
実際に誰も校則を破っていません。

そこで某ブログ管理人の盛男(20歳・童貞)という男がそれがチャンスとばかりにパンツめくりをしてみたところ、
確かにパンツは着用されておらず、
フレッシュな果実(つまり性器)がそこにはありました。

さてここで問題ですが、
彼女がパンツを穿いていなかったのは「偶然」でしょうか。
それとも「必然」でしょうか。

正解と解説はコメント欄にありますので、
理由も考えてから読んでみてください。



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考えながらチコチコ押してみるといいかもね。よくわからんけど
これから始まるお話しはきっと皆さんの青春時代を彷彿とさせるものとなる気がします!

【SCENE;1】

春一番に乗って、桜の花びらが宙に舞う。

僕はその様子を横目で眺めつつ、一歩一歩丘の上にある新しい学び舎へと足を運ぶ。
急な上り坂は学校に着くまでに僕の体力を奪い去っていってしまいそうだ。
三年もすれば、楽々上れるようになる日が来るのだろうか。

それを確かめるべく、周りの生徒の様子をざっと見渡してみる。
息を切らしてぜえぜえ青息吐息 となる虚弱児もいれば、
鼻歌を歌いながら軽快な足取りで坂を駆けてゆくタフガイもいる。

だが総じて彼らの足取りは重く、とてもじゃないが軽やかな朝の登校とは言いがたい。
僕には誰が同級生で誰が上級生かを判別する術はないが、
坂を上る彼らの大半の様子から、
今日から続く三年間の朝は辛いものになりそうだ、ということは容易に推測できた。

パステルカラーの舗道の両脇を桜が彩る。
遠くには海が見える。
田舎的な風景ではあるが、
妙に洒落た舗道とが妙に合わさって、一種の独立した空間の演出に成功していた。

そんな事をぼんやりと考えながら歩いていると、
やっとこさ上り坂を上り終わった。

今まで下を向いていたので気付かなかったからであろうか、
日差しが眩しい。
立ち止まり、空を仰ぐ。
そこには雲ひとつない快晴の青空と、
ちゅんちゅら鳴きながら飛んでいる雀が一匹あった。

門出の日には相応しすぎるほどのいい天気だな、
なんて思っていると後ろから衝撃があった。
誰かがぶつかったようだ。
僕は後ろを振り向きながら反射的に言った。

「あ、すいません!」

「いたたたたぁ」

淡いピンクのセーラー服をきた女の子が尻餅をついていた。
不用意に立ち止まったのが災いしたらしい。
参ったな、と思いながらもそのまま無視してゆくわけにはいかないので一声かける事にした。

「大丈夫ですか?」

「え、わたしですか?」

彼女はアーモンド形の大きな目を更に大きく見開いて僕に尋ねてきた。
彼女以外に誰がいるんだろう、という素朴な疑問を持ったが、
ここでそう尋ねてしまうとおそらく気まずい雰囲気になるだろうから曖昧にええ、と返す。

「え、ええ」

「は、はい、坂を上り終わった、と終わったら何かにぶつかっちゃって…。
あ、あたしがぶつかったのってあなただったんですね!
ご、ごごごごごごめんなさい、急にぶつかったリして!
私の前方不注意なせいで、痛くなかったですか?」

彼女は尻餅をついた時とほぼ同じ姿勢であくせくとしゃべっていたが、
僕はそんなことよりも本能的な興味を抱いてしまった。

だがそれを口にすれば十中八九彼女に嫌われてしまうだろう。
無論、常識的に考えれば今僕が そのことについて発言するなんてことはありえない。
むざむざ自分から初対面の女の子に嫌われるように仕向ける男が、
一体どこの世界に存在するであろうか。

しかしである。
これを発言した時、彼女は果たしてどんな反応を僕に見せてくれるのだろう、
想像しただけで僕は脳から興奮物質が大量に溢れ出た。
身体中がカッとなる。黄色が弾けるイメージが奔る。
破滅の衝動である。
無残な結果が残ることは自明であり、それでもその「一瞬」のために全てを投げ出す。
スリルには往々にしてそのような「破滅性」が内包されており、
我々はそれを希望する時極めて緊張し、そして興奮する。

今僕はその破滅の快感を猛烈に欲してしまった。
脳に刻印された幻想のレールの上を、僕は疑うことなくひた走った。
禁断の光源を求め、僕はそれより、と言った。

「それより…」

彼女は首を少し曲げ、訊いてきた。

「そ、それより?」

生唾を飲み込む。
生温い液体が喉に溶ける。
僕は意を決して、というよりなかば無意識的に口走った。

「それより…パンツ、見えてますよ。早くお立ちになられた方が…」

言ってしまった。言ってしまったはいいが、
僕は既に後悔し始めていた。
先ほどまでは尋常ではない破滅の欲望に駆られていたが、
いざ自分の役目を終え、相手のレスポンスを待つとなればあとは恐怖しか残らないことに気付き、
そして今その恐怖が身体中を包み始めたからである。

その恐怖とは具体的に言えば知りもしない女の子から侮蔑の眼差しを受けるとか、
変態などの発言で侮辱を受ける事である。

詰まるところ、
僕には覚悟が足りなかったのである。
仮に僕にその変態的な本能、
つまりパンツが見えていると指摘したいという願望と殉じる絶対の覚悟があれば、今僕は決して後悔などしていないはずで、
達成感に身を包まれ、そして相手からのレスポンスに胸を躍らせているはずである。
それが正しい覚悟のあり方であり、
つまり自分の行った事に頭まで浸る、という態度を僕は持つべきであったのだ。
それを僕ときたら中途半端な欲望に流され、中途半端に発言し、
中途半端に後悔を始めている。最悪だ。

「えっ…あ、あ、あの、ごめんなさい!」」

そう言いながら彼女はさっとスカートでパンツを隠し、素早く立ち上った。
顔を真っ赤に染めた彼女は一礼し、シャンプーの清潔な香りを仄かに残して去っていった。

相変わらず雀がちゅんちゅら鳴く鮮烈な快晴の下、
僕はぼんやりとした意識で彼女の後姿を追っていた。

つづく



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押すといいと思う